子宮頸がんと性交渉、浮気?

子宮頸がんと性交渉、浮気?

この記事は公衆衛生学修士が執筆しました。

子宮頸がんと性交渉の関係

ある女性が

会社の集団検診の結果、

「子宮頚がんにかかってしまった」

旦那さんに打ち明けました。

その旦那さんは

「自分はウイルスを

もっていないから

お前は誰かと浮気したんだな! 」

として、怒り、なんと、最終的には、離婚を申し渡した。。

こんな悲しい話が

実際に起きてしまいました。

勘違いしないで欲しい!

ウィルスを持っていても症状がでないことがある!のです。

(症状のでていない)その男性が

ウィルスを女性に感染させることは起こりうるのです。

子宮頚がんは

子宮の入り口である

子宮頸部に発症するがん

公益社団法人 産科婦人科学会によりますと

そのほとんどは、ヒトパピローマウイルス(HPV:Human Papillomavirus)

というウイルスの感染が原因であることが、分かっているとしています。

以下産婦人科学会HPより抜粋:このウイルスは性的接触により子宮頸部に感染します。HPVは男性にも女性にも感染するありふれたウイルスであり、性交経験のある女性の過半数は、一生に一度は感染機会があるといわれています。

その他参照:国立がん研究センター 子宮頸がん基礎知識

子宮頸がんの患者さんの90%以上から、HPV(ヒトパピローマウイルス)が検出されます

米国疾病予防管理センター(CDC)の報告では、

性交渉経験がある男性
の90%以上

性交渉経験がある女性
の80%以上が

1種類以上のHPVに感染すると推定しています。

つまり、風邪を引くのと同じくらい誰でも感染する可能性があるということですね。

性交渉した人数が多ければ 多いほど、感染の確率は高いの?

男性も女性も

性交渉した人数が多ければ 多いほど、感染の確率は高くなるように感じますが

たった一人との

性交渉でも感染する。

女性のHPV 感染が

わかるより先に

男性パートナーがすでに

HPV 感染していた場合もあるし

女性と男性の

どちらが先に

HPV 感染していたのか

明らかにするのはとても難しいのです。

何ヶ月

あるいは何年か前に

別の相手から感染し

長い間ウイルスが

潜伏していた可能性もあるからだ。

感染しても

体の免疫機能によって

ウイルスが

消えてなくなることが多い。

しかし

ウイルス感染が

持続した場合

女性は

子宮頚部の細胞が

異形成になることがあり

これが

子宮頚がんに

変わっていく可能性があるわけです。

産科婦人科学会のHPから、抜粋します:HPVに感染しても、90%の人においては免疫の力でウイルスが自然に排除されますが、10%の人ではHPV感染が長期間持続します。このうち自然治癒しない一部の人は異形成とよばれる前がん病変を経て、数年以上をかけて子宮頸がんに進行します。

ウイルスを感染させたのは誰だ?

冒頭の離婚の話は

ウィルスをうつしたのは誰だ?

いったいどっちが悪いのよ?? と

責めたくなるところですが

いずれにせよ、大事なことは、

このウイルス、HPV は

女性も男性も

たとえ、感染していても

症状が出るときと、でない時があるということなんです。

体験した方々の事実の告白も多々あるとおり、

会社や自治体の

定期検診でよくある子宮頚部の壁を少し綿棒でこすっただけでは

たとえ、前がん病変がある人でも一定の割合で

検診では異常なし(偽陰性)と判定されてしまう危険性 があるのです。。

「初回のHPV検査が、陽性だったとしても

次のHPV検査(6-12ヶ月後)で陰性であった場合は

原因ウイルスが消えているため、がんになる可能性はほとんどない。。。」などと

そう医師に言われて、安心してると

いつのまにか

感染して、進行している場合もあるのです。実際にありました。

年齢を重ねると、ウイルスが奥のほうに入り込んでいて検査で出ない?

特に、あなたが 40代、50代なら

ウイルスが細胞の奥の方に入り込んでいて

検査ではでてこない可能性も高いのです。

十分に認識しておきましょう。

毎年約1万人の日本女性が

子宮頸がんにかかり

約3000人が死亡しています。参考:日本産科婦人科学会 国立がんセンターがん統計

検査で異形成が見つかったら

もし集団検診や人間ドックの

細胞診検査で、異常が確認されたなら、

(LSIL、ASC-US、ASC-H、HSIL、SCC、AGCなど)

落ち込んでしまうのではなく、早い段階で、まだ治せる可能性がある状態で発見されたのだから、ラッキーだと考えましょう。

何故なら、検査で出ないで実は病気が潜んでいる方がよっぽど怖い!!でしょう。

この結果を受けて

精密検査になりますけれど、まったく怖いものではありません。怖がらず、まずは、産婦人科の受診予約を取りましょう。

精密検査自体は、とっても簡単!

ちょっとしみる検査液を子宮頸部に。。。

すると

怪しい部分が

浮かび上がってきて

医師はその部分を特定して細胞を取って、詳しい検査をします。

専門的には、コルポスコピーという拡大鏡で

病変部の観察を行いながら子宮頸部の組織を採取(生検)するのです。

もし異常が、発見されたら

軽度や中等度異形成なら消える場合もあるので、様子を見ましょうとなるかもしれませんが。。レーザーでその怪しい部分を蒸散させてしまう方法もあります。

入院の必要もなく、外来で、すぐ処置できてしまいます。

手術自体は、たった5分くらいのレーザー手術で

その部分を蒸散(焼いてとってしまうイメージ)させてしまうのです。

手術が終わったら、、安静にしている必要もなく、そのまま自分で歩いて帰れます。

普通に仕事に戻れますし、何なら、そのまま、お買い物にも行けます。

子宮頸がん、40歳、50歳なら気を付けたいこと

認識すべきは

40歳、50歳なら

このレーザー蒸散手術を受けてさえも

また、性交渉で、ウィルスに感染したり可能性もありますし、

性交渉がなくとも体の免疫機能が低下すると

数年間、子宮頸部の奥の奥に潜伏していたHPV でも活発化する場合があるということです。

怖がる必要はありません。大切なことは一つ!

ワクチンのない時代で育った40代、50代の方は、

定期的に

何度も何度も

検査をしていくことが大切です。

子宮頸がんワクチンは、40代では効果ないの?なぜ、対象が小学生なの?

2020年5月時点の公益社団法人、産科婦人科学会から、参考までに載せておきます:国内で承認されているHPVワクチンは2価と4価の2種類があります。2価ワクチンは子宮頸がんの主な原因となるHPV-16型と18型に対するワクチンです。一方4価ワクチンは16型・18型と、良性の尖形コンジローマの原因となる6型・11型の4つの型に対するワクチンです。

これらワクチンはHPVの感染を予防するもので、すでにHPVに感染している細胞からHPVを排除する効果は認められません。したがって、初めての性交渉を経験する前に接種することが最も効果的です。

簡単に説明しますね。

ウイルスに感染してから、数年〜数十年後にがんに変化する過程のなかで、

子宮頸部が正常な粘膜からがんができていくわけですが、

このウイルスには、100種類以上の型、タイプがあります。

欧米の研究では

HPV16型とHPV18型が癌になりやすい可能性があり(必ずしも100%なるわけではない)
HPV52型、58型は危険度が高い人種もいる。。とわかってきました。

今、日本で使用できるワクチンで予防できる型が決まっているわけです。

ワクチンは、接種時に今あなたの身体の中にいるウィルスを排除する力はなく、将来的に、今後の感染を防げるよう強力な免疫を得るということ!

ワクチンは処女しか、効果ないのか?との疑問のお答えは、


以前の性交渉で、ウイルス感染したことがあって

その時は自然排出できていたけれど

次の、ロマンス体験のときには免疫力が下がり感染してしまうかもしれない
というリスクは回避できます。

そして、既に性交渉で、HPV-16型と18型のどちらか、に感染してしまっていたら、効果がないことになりますね。

または4価ワクチンなら、二価に加えて良性の尖形コンジローマの原因となる6型・11型に感染してしまっていたとしても、感染していない型の予防にはなりますが。。。。。

HPVワクチンを接種したら何年間、効果が持続するかはまだ、わかっていません!

だから

安心してしまわずに

きちんと毎年子宮頸がん検診を受けましょう!

発見が早ければ早いほど治療がラクなことは間違いありません!

コンドームを使用しても、子宮頸癌に関連するヒトパピローマ ウイルスに感染するのか?

ご質問をいただきましたのでお答えします。

恥ずかしがって聞かないよりもあなたの命に関わる大事なことですものね。

コンドームを使用しても感染するのか?

正確には、このウイルスは会陰部や肛門部など、広い範囲に存在します。

また手や口を介して感染することを考えるとコンドームではカバーできない!という見解が多いのです。

言い換えますと

コンドームを使っても100パーセント予防することは、できない。。とのことです。

ある研究結果には

性交渉中にコンドームを使用した方が使用しないよりも感染率が減少するとありました。

また、性行為の前に性器を徹底的に洗えば、不潔なままよりも良いだろうとの考えもあるかもしれませんが。。。

パートナーと、子宮頸がんやウイルスについて、話し合うことができますか?

大切なことは

自分が子宮頚がんになったら (いや、罹患する前から!!)

その事実について

男性パートナーと

正面から

この話題に向き合って

貴女からこうして欲しい!という話が出来るか!?ということです。

まとめ

HPVに感染するということと子宮頸がんになるということは必ずしもイコールではないですし、

症状が出る人も出ない人もいます。また、性交渉からウイルス感染しても、ほとんどが体内から排除されてしまうのですが、残ってしまった場合には数年かけてガンとなってしまう可能性があります。

冒頭の離婚のお話の要点は

最終的に子宮頸がんになったからといって

女性がたくさんの男性と遊んでいるとか

ましてや、浮気しているという論理は成り立たない!ということでした!

また、日本女性の子宮頚がんでの死亡率やまた、周りの実情報も鑑みると

同じ女性でも
時期や状態によって

検査で陽性反応が、明確に 出るときと出ないときがあります。

年齢を重ねると子宮が萎んで小さくなるために

ひだの奥の奥に、ウイルスが潜んでしまうわけです。。。

だから、定期検診!を受けましょう

 
きちんと早い段階で検査、治療すれば、レーザ治療で、簡単にやっつけてしまうことだってできるのだから

命を自分で!

守りましょう!


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